自筆証書遺言書の書き方

1.筆記用具
   特に決まりはありませんが、改ざんされないように筆用具は万年筆やボールペンを使うほうが

   よいでしょう
2.用紙
   紙質、サイズ、色など特に規定はありません。
3.形式
   縦書き、横書きいずれも可能です。数字は漢数字、算用数字どちらも使用できます。
4.日付
   ①日付の記載の無い遺言は無効です。
   ②「○月吉日」と記したものは日付が特定でないので無効です。
5.押印
   実印でなければならないというルールはありませんが、本人が書いたという証拠を
   残すためにも実印の方がよいでしょう。
6.こんな自筆証書遺言書は無効
   ①代筆や全文をパソコンを使って作成したもの
   ②音声や映像によるもの
   ③日付をスタンプで押したもの
   ④署名・押印無いもの
   ⑤夫婦の連名になっているもの
7.遺言を作成する上での注意点
  (1)元気なうちに差作成する
     認知症になると遺言書を作成することができません。
  (2)全ての財産について言及する
     遺産の一部のみを遺言書に記載した場合、遺言書に記載していない遺産については
     相続人全員の話し合いで決めることになります。
  (3)誰に何を遺すかを具体的に指定する
     例えば、相続人が3人の場合に、遺産の3分の1を各々に相続させるという相続割合の
     指定だと、結局誰が何をもらうかを相続人全員の話し合いで決めることになります。
  (4)付言事項を書く
     遺言の内容によっては、相続人間に不公平を生むことがあります。その場合は、
     何故そのような遺産の分けかたをしたのかを付言事項に書き添えるとよいでしょう。
8.遺言書を作ることのメリット
  (1)自分を望み通りの遺産分配ができる
     妻の老後のために、全財産を妻に遺したいと思っても、法律や相続人まかせでは、
     こうした希望や願いは叶えられません。遺言書を作成すれば自分の望み通りの
     遺産配分をすることができます。
  (2)相続争いを減らすことができる
     遺言書が無い場合、相続人全員の話し合いで決めなければならなくなります。
     土地や建物の相続財産が現金でない場合には、相続人ごとに価値観が違うために
     誰が何をもらうかでトラブルになりやすくなります。
  (3)相続人の負担を大幅に減らすことができる
     遺言書が無い場合、相続人全員で具体的な遺産の分割方法を話し合いで決める
     必要がありますが、相続人全員の参加と合意がない場合は協議は無効となります。
     話し合いがまとまらない場合は、家庭裁判所の調停を利用する方法があります。
     調停では、家事審判員と調停委員の仲介のもと、解決をすることを目指します。
     調停による話し合いでも決まらない場合には、審判で家事裁判官が最終的に
     分割方法を決定します。
  (4)遺言書を書くことで、相続人の負担を大幅に減らすことができます。